若年性更年期障害
2017年04月27日更新 2017年04月28日公開

よく耳にする若年性更年期障害とは?

よく聞く若年性更年期障害という言葉は、もともと医学用語ではありません。そればかりか子宮内膜症など全く別の病気が隠れている可能性さえあります。若年性更年期障害とはそもそもどのようなものなのか、ドクター監修の記事で解説します。

若年性更年期障害という言葉を耳にすることがありますが、正しくは医学用語にこのような病気はありません。そればかりか全く別の病気が隠れている可能性さえあるのです。

更年期障害とは

更年期に起こる不調が、日常生活に影響を与えるほどになったものを更年期障害と呼びます。更年期とは生殖機能が停止していく時期のことで、女性の場合は一般的に45歳から55歳くらいとされています。更年期そのものは女性だけではなく男性にもありますが、障害と言えるほどの不調を訴えるのは圧倒的に女性の方が多いというのが、この病気の特徴です。症状には大きな個人差があり、火照りや冷えといった相反したものを同時に感じたり、うつのように気分が落ち込んだと思ったらささいなことで怒りだすなど、精神的に不安定になったりします。

更年期に起こる不調の仕組み

体温などを管理する自律神経の混乱が、症状を起こす原因と考えられています。最終的に自律神経に至るまでは玉突きのようになっていますので、女性の場合を例に少し詳しく説明しましょう。まず、更年期を迎えると卵巣の機能が低下します。生理が止まるだけではなく、女性ホルモンであるエストロゲンの生産もストップしてしまうのです。エストロゲンの管理をしている脳中枢の視床下部は、これに気付いて「エストロゲンを出せ」と司令を出しますが、卵巣はそれに応えることができません。よって司令は出っぱなしになってしまいます。この事態を受けて、同じく視床下部の配下にある自律神経も混乱してしまうというわけです。

若年性更年期障害とは?

更年期は加齢によって誰にでも来るものなので、「若年性更年期障害」という病気はありません。しかし、若い女性に更年期障害に似た症状があらわれる場合もあります。全く別の病気が隠れている可能性があるため、注意が必要です。

卵巣機能の低下

更年期に起こる不調の仕組みには、エストロゲン生産の低下が影響していました。よって、たとえば子宮内膜症など卵巣付近に何かしらのトラブルがあって、エストロゲンが作られなくなれば同じような症状が起こりえます。また、子宮筋腫の治療過程で偽閉経になっているときなど、薬が影響することもあります。なお、病気が原因とは限らず、無謀なダイエットや極度のストレスで引き起こされるケースも少なくありません。

自律神経失調症

更年期障害は自律神経の混乱から来ていますので、自律神経失調症と同じ症状を示します。逆に言えば、更年期ではないのに症状だけが同じなら、それは自律神経失調症の可能性があるということです。仕事や家庭でストレスがたまりやすい現代女性は「ココロの風邪」とも呼ばれる、さまざまな病気のリスクにさらされています。自律神経失調症に限らず、うつ病や月経前症候群といった診断がつけば、治療する方法も考えることができるのです。そのためにも、若年性更年期障害やプレ更年期などという意味不明な情報に流されてはいけません。

更年期障害そのもの

一般的に考えられているより更年期が早く来たというケースです。卵子の数はあらかじめ決まっているため、生理の回数にも限りがあります。かつては早婚で子供もたくさん産んでいたため、妊娠期間が自動的に生理の中断につながっていました。しかし、現在は晩婚化や少子化の時代であり、卵巣は休む暇もありません。少し早めに更年期が来ることも珍しくないのです。

治療方法

本当の病名が分かれば、多くの病気には治療方法があります。まずは信頼できる医師に相談し、きちんと診断してもらうことが大事です。全く別の病気が見つかった場合は別として、ここではホルモンバランスや自律神経のトラブルに対する治療方法の例をあげておきましょう。

ホルモン療法

更年期障害には、足りないエストロゲンを追加するホルモン補充療法がありますが、ここでのホルモン療法は違うものです。低用量ピルなどを使い生理のサイクルを正しくしてあげることで、本来のホルモンバランスを取り戻す方法が代表的でしょう。なお、長期にわたって漫然と使い続けるものではありませんし、出産の可能性なども考慮する必要があります。定期的に通院しながら治療を進めてください。

向精神薬

自律神経のトラブルに対して、対症療法として向精神薬を使うのは一つの選択肢です。不安や一時的なうつ症状を緩和してあげることで、負の悪循環からココロの好循環へ進むきっかけを作るのです。あくまでもステップを踏み出す手助けですので、必ずしも西洋薬がよいとは限りません。漢方薬や場合によってはサプリメントに属するものであっても、本人が信じられるものであれば構わないでしょう。ただし、いずれも医師と相談しながら使って下ください。

予防方法

更年期そのものの訪れは予防のしようがありませんが、ホルモンバランスや自律神経のトラブルは、ある程度防ぐことが可能です。ごく一般的な話ではありますが、食事、運動、休息の3つに気をつけ、健康的な生活を送ることが大事です。鉄タンパクやビタミンB群やビタミンDの欠乏、低コレステロールに注意しましょう。また、身近に信頼できる医師がいれば、相談するだけでも少しは心が休まるでしょう。何かおかしいと自覚したら、早めに医療機関を頼りましょう。

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