閉経と関連する病気
2017年04月10日更新 2017年03月01日公開

更年期に注意したい!閉経と関係のある病気やトラブル

更年期になると閉経によって女性ホルモンが減少し、この影響でさまざまなトラブルが起こるといわれています。閉経によって起こるトラブルや病気などに関して、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

年齢を重ねることにより身体が衰えたり、変化していくことは男女共通です。特に女性の場合は、閉経によってエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌量が大きく減少するため、その影響で精神的にも肉体的にも、さまざまな変化がおこるとされています。更年期に見られる病気やトラブルについて解説します。

閉経とは

閉経とは、どのような状態をさすのか再確認しましょう。

閉経とは、1年以上月経がないこと

一般的に、女性は50歳前後で月経が停止するといわれています。月経が一度もないまま1年以上がたった状態を閉経と呼び、この状態になると妊娠することがないため、避妊する必要はないとされています。

閉経によって女性ホルモンが減少する

閉経によってエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌量は急激に減少します。エストロゲンは、生殖機能以外にも多くの身体の機能に関係しているため、閉経後には身体にさまざまな変化やトラブルが起こりやすくなると考えられています。

閉経する直前の様子

次のような症状が起こると閉経が近づいている兆候とされています。

無排卵月経と月経の頻度の減少

月経は排卵によって起こります。排卵がなくなることによって閉経を迎えますが、排卵はある日突然なくなるというわけではありません。徐々に排卵がない状態で月経が起こるようになり、月経が訪れる間隔が空いていき、最終的に1年以上月経がない状態になります。そのような状態になると閉経したとされるようになります。

閉経に関係があるとされる病気

閉経に関係があると考えられている病気をいくつか紹介します。なお、ここでとりあげる病気のすべてが、閉経のみを原因として発生するわけではありません。閉経前の女性や、男性の場合でも、なんらかの別の原因で同様の病気になる可能性がありますので注意しましょう。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨粗鬆症とは、骨の密度の低下や品質の劣化によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に深く関係しています。閉経によって女性ホルモンが減ると、骨のメンテナンスに不具合が起きるようになり、骨粗鬆症になるリスクが高まります。

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型の肥満に加えて脂質異常や高血糖、高血圧のどれか2つ以上の症状をあわせ持つ状態のことをさします。閉経後にメタボリックシンドロームになりやすい原因は、コレステロールを低く保つ役割を担っていたエストロゲンが減少することで、内臓脂肪が溜まりやすくなるからだと考えられています。

失禁

成人女性の失禁の約70%は、くしゃみや咳などで腹圧が上昇したり、重いものを持ち上げたりしたといったときなどに起こる腹圧性尿失禁というタイプに分類されます。閉経でエストロゲンの分泌量が減ると、尿道の粘膜が萎縮しやすくなったり、排泄に関係のある筋肉がゆるみやすくなってしまうなどの影響が出るといわれています。

自律神経失調症・不安障害(パニック障害)

女性ホルモンの減少によってホルモンバランスが崩れやすくなり、自律神経の乱れや不安障害(パニック障害)などにつながると考えられています。

微熱が続く

自律神経の乱れによって微熱が起こる場合もあります。自律神経は、体温を調節する働きも担っているため、これが正常に機能していないと適切な体温調節ができず、平熱よりも1度程度高い微熱が何日も続く場合があります。基礎体温の変化自体は月経がある時期でも起こるので、より正確な判断をするためには、閉経前から毎日体温を測定しておくことが大切です。

のぼせる(ホットフラッシュ)

こちらも閉経を理由とした自律神経の乱れが関係しています。自律神経は血管の収縮を管理する役割もあり、自律神経の乱れによってのぼせやほてり、発汗などのホットフラッシュと呼ばれる血管運動神経症状(血管が正常に機能しないトラブル)が出てくることがあります。ホットフラッシュの程度や頻度は人それぞれですが、更年期でホットフラッシュを経験したという女性の85%が1年以上の継続を訴えているようです。

高血圧

自律神経が乱れることで、不自然な緊張状態が続くことがあり、これによって高血圧になりやすくなります。高血圧の目安は収縮期血圧が140mmHg、拡張期血圧が90mmHg以上です。高血圧の状態が長く続くと動脈硬化の進行や、心筋梗塞などのリスクが高まるなどのデメリットがあります。

加齢による身体の変化は、誰しもが経験することです。漠然とした知識しかなかったり何の用意もなかったりという状態で更年期を迎えるのではストレスを感じてしまいやすくなり、精神面にも影響が現れることがあります。正しい知識を身につけて準備したうえで、更年期のトラブルに備えるようにしましょう。場合によっては、更年期外来などの医師に相談することも大切です。

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