膀胱炎
2017年04月10日更新 2017年02月01日公開

更年期にかかりやすい膀胱炎とは

更年期に起こる症状はさまざまですが、膀胱炎もそのひとつです。もともと膀胱炎は女性がかかりやすい病気のひとつですが、なぜ、更年期にかかりやすくなるのでしょうか。その原因や対策について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

膀胱炎は、もともと女性に多い病気のひとつです。その理由には、女性の尿道と肛門、膣などの距離が近く、大腸菌などの細菌が侵入しやすいという身体的な特徴によるものがあります。ほかにも、仕事などが忙しくトイレを我慢することが多いといった生活習慣や、ストレスなどの精神的なことも関係しているといわれています。しかし、これらは細菌性の急性膀胱炎の主な原因です。更年期によくある膀胱炎はこれとは少し違い、非細菌性の慢性膀胱炎が多いとされています。急性膀胱炎と慢性膀胱炎にはどのような違いがあるのか、また、治療方法などについて見てみましょう。

急性膀胱炎の特徴

急性膀胱炎は、膀胱に細菌が侵入することで起こる病気です。症状の特徴としては、トイレが近い(頻尿)、排尿時や排尿後にチクチクとした痛みを感じる(排尿痛)、下腹部が重だるい(下腹部痛)、尿が混濁している、血尿が見られるなどがあげられます。体調のよいときは、細菌が膀胱に侵入しても、尿と一緒に外に出て行ってしまうのですが、ストレスや疲れがたまっているときや免疫力が落ちているときには、膀胱炎になってしまうことがあります。日ごろから細菌が尿道に侵入しないように、排便時には前から後ろへ拭くようにする、生理中はナプキンなどをこまめに取り換えるようにする、性交前後はシャワーなどで洗うといった対策を行いましょう。また、上記のような症状があるときは早めに専門の医師に相談しましょう。

更年期に多い慢性膀胱炎の特徴

更年期にかかる非細菌性の慢性膀胱炎には女性ホルモンの減少が関係しています。更年期とは、閉経前後の2年から5年くらい、主に45歳から55歳くらいまでの時期を指します。更年期を迎えると、卵巣機能が徐々に衰え、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンの一種の量が減少していきます。エストロゲンは、子宮や膣、膀胱などのほか、目や口の粘膜にうるおいを与えて守る働きをしています。エストロゲンが減少することで、膀胱の粘膜が弱まり、膀胱に傷がつきやすくなり炎症が起きるのです。主な症状としては、急性膀胱炎と同じように、トイレが近い頻尿や排尿のときに痛みがある排尿痛、残尿感などがあります。しかし、急性膀胱炎のように症状が激しくなく、細菌性ではないため、検査をしても異常なしと判断されてしまうことがあります。また、慢性膀胱炎には完治しにくく、何度も再発をくり返すといった特徴もあります。

非細菌性の慢性膀胱炎の治療

慢性膀胱炎は、急性膀胱炎と違って細菌性ではないため、尿検査をしても細菌が見つからず、異常なしとされることもあります。また、急性膀胱炎で処方される抗菌剤や抗生物質などでは改善がみられないでしょう。慢性膀胱炎では不足していると考えられるエストロゲンの補充が必要となってきます。そのため、内科や泌尿器科での検査で異常が見られなかった場合、更年期障害などの診察をしている婦人科を受診してみることをおすすめします。

間質性膀胱炎とは

慢性膀胱炎と同じように細菌性ではなく、中高年の女性に多いといわれるものに間質性膀胱炎があります。症状も慢性膀胱炎とよく似ており、同じように頻尿や残尿感、排尿痛などがあります。間質性膀胱炎の原因はいまのところ不明となっていますが、なんらかの粘膜の異常によって起こるといわれています。検査には尿検査のほかに膀胱の粘膜の毛細血管の状態を調べるものなどがあります。しかし、いわゆる膀胱炎の検査では異常が見つからないため、精神的なものだと判断されてしまうことも多いようです。日本では患者数は少ないといわれていますが、潜在的には多くの人が悩まされている可能性があるとも考えられています。また、間質性膀胱炎が長引くと、膀胱が委縮してしまい、重度の場合は手術が必要になることもあります。

細菌性の慢性膀胱炎とは

慢性膀胱炎には細菌性のものもあります。これは急性膀胱炎がしっかりと治りきらず、くり返しているうちに慢性的な症状が続いてしまうものです。そのほかにも別の病気が原因となり、細菌が膀胱内に侵入して感染し、膀胱内に炎症が起こる場合もあります。慢性膀胱炎の原因となる病気としては糖尿病や腫瘍、尿路結石などがあげられます。こういった場合も痛みは少なく、症状は頻尿や排尿痛、残尿感といったほかの膀胱炎の症状と変わらないものです。大きな病気が隠れていても気がつきにくいといった特徴もあるため、症状が軽いからといって放置せずに、早めに専門医を受診することをおすすめします。

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