骨粗鬆症
2017年07月11日更新 2017年01月31日公開

更年期は注意!閉経と骨粗鬆症の深い関係とは

閉経と骨粗鬆症には深い関わりがあります。閉経による女性ホルモンの減少が骨粗鬆症の要因となり、骨をもろくし、骨折のリスクを高めます。更年期になったら注意したい骨粗鬆症について、ドクター監修の記事で解説します。

監修医師

この記事の監修者
 エストラビ参画ドクター先生

骨がもろくなることで骨折などの危険が高まる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、さまざまな原因で起こります。ここでは、閉経と骨粗鬆症の関係性と、更年期になったら注意したいポイントを解説します。

閉経と骨粗鬆症の関係とは

骨粗鬆症が起こるプロセスには、閉経が関わっていると考えられます。閉経が骨粗鬆症の要因になる理由は、女性ホルモンの減少が影響しています。

骨粗鬆症は骨がもろく危険な状態

骨粗鬆症は、診断が難しい症状ですが、主に骨量や骨密度などによって診断されます。骨量はカルシウムをはじめ骨に含まれるミネラル分の量を指します。骨量を20~40代の平均値と比べたときに30%以上減ると、骨粗鬆症と診断されます。または、骨密度がピーク時の20代に比べて20%以上減った場合も当てはまるとされます。これらの数値は骨折の危険性を計るために設けられた判断基準です。骨粗鬆症になると骨がスカスカになり、ささいな衝撃で骨折することもあり、とても危険な状態です。

骨粗鬆症を引き起こすカルシウム不足

骨には血液中の余ったカルシウムを蓄えておく役割があります。しかし、カルシウム不足になると、骨からカルシウムが溶け出し、骨がスカスカになってしまいます。このような状態になるのは、加齢により新陳代謝と骨の形成がとどこおることが要因としてあげられます。そして、女性の場合は、閉経によるホルモンバランスの変化も骨粗鬆症と深い関係があります。

閉経にいたる流れと女性ホルモンの減少

一般的に閉経は、卵巣の機能が低下する35歳前後から始まります。加齢とともに卵胞の数が減少し、排卵が起こらないまま月経だけが起こる無排卵の状態が多くなります。そして、排卵の頻度が減少するにつれ、月経の頻度も減っていき、閉経に至ります。月経が1年以上来ない場合は、閉経したと考えられます。この閉経をはさんだ10年ほどが更年期と呼ばれます。閉経の前後である更年期にさしかかると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少します。エストロゲンの減少が、骨量に影響をおよぼすことになります。

骨量と深い関係にある、エストロゲン

エストロゲンは古い骨を破壊し、骨吸収を抑制する働きがあります。骨は新陳代謝によって古い細胞の破壊(骨吸収)と、新しい細胞の形成(骨形成)をくり返します。しかし、エストロゲンの減少によって、それまで抑制されていた骨吸収が活発になると、骨形成が骨吸収に追い付かず、どんどん破壊されていく状態になります。

骨粗鬆症は女性に多いとされ、更年期にあたる50代になると急増します。一説によると、その数は男性の6~8倍ともいわれ、70歳以降の女性の二人に一人が骨粗鬆症ともいわれます。このため、更年期に起こる閉経と骨粗鬆症との関連性が指摘されています。

更年期になったら骨粗鬆症に注意

骨粗鬆症は、初期の自覚症状がほとんどなく、転倒などによって手足を骨折したり、身体の歪みによって背骨を圧迫骨折してはじめて気づく例も少なくありません。高齢になると骨折を機に、寝たきり状態となったり、活動範囲が急に狭まり認知機能が低下したりと、深刻な影響をおよぼす危険性もあります。更年期をむかえたら、骨粗鬆症の予防対策をしましょう。

更年期になったら健康的な生活を

閉経と骨粗鬆症には深い関わりがありますが、閉経したからといって必ずしも骨粗鬆症になるわけではありません。更年期の骨量低下はほとんどの人が経験しますが、骨粗鬆症にならない人も多数います。骨粗鬆症は、遺伝的な要素のほかに生活習慣も要因となります。過剰なストレス、食生活の偏りによるカルシウム不足、無理なダイエットや喫煙、過剰なアルコール摂取など、不健康な生活が骨量の減少をもたらすこともあります。骨粗鬆症の予防には、健康的な生活を心がけるようにしましょう。

適度な運動による身体づくり

筋肉が衰え、動作が鈍ると転倒しやすくなり、ささいな衝撃で骨折することがあります。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で身体を動かしましょう。ウォーキングの場合、一日30分以上を目安にするとよいでしょう。適度な運動は、身体の健康に一役買うだけでなく、ストレス解消や快眠にもつながり、内面的な健康をもたらしてくれます。また、気晴らしに旅行やハイキングに出かけるなど、趣味を兼ねた運動もおすすめです。ただし、急に負荷の大きい運動をすると思わぬケガの原因にもなります。無理のない範囲でとり入れましょう。

食生活の改善でカルシウムを摂取

骨粗鬆症の予防には、食事からバランスよく栄養を摂ることも重要です。特にカルシウム、ビタミンD、マグネシウムを積極的に摂取しましょう。カルシウムは小魚や牛乳に多く含まれ、ビタミンDは卵やしらす干しに、マグネシウムは大豆やナッツ類に多く含まれます。日ごろから種類豊富な献立を心がけバランスよくとり入れましょう。

病院での検査も重要

骨粗鬆症は日常生活での予防も肝心ですが、知らぬ間に症状が進行しやすいため、病院で医師の診断を仰ぐことも重要です。検査した結果、骨折のリスクが高いとされた場合は、服薬による治療をすすめられる場合もあります。自己判断せず、更年期になったら一度、検査を受けることをおすすめします。

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